予防接種・検診ご希望の方

日本脳炎ワクチン

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日本脳炎ワクチン

福岡市立西部療育センター
宮崎千秋先生 講演会より

①日本脳炎ワクチンはワクチンの接種回数が増えるほど、免疫が上昇していきます。
 接種間隔があいていても、規定の接種回数を守って接種すれば免疫は上昇しますので4回の接種で望ましいといえます。

②例えば9才で4回目(2期)の接種対象となりますが、まだ0回の方は4回を、1回の方は3回を、2回の方は2回を3回の方は1回というふうに未終了接種回数分の接種が必要です。



③旧日本脳炎ワクチンを接種されているお子さんに、新日本脳炎ワクチンを接種した場合でも一層免疫は上昇しますので問題はありません。

 


④旧日本脳炎ワクチンの接種を控えていた3~8才のお子さんは日本脳炎ワクチンの抗体が下がっていて免疫力が少ない状況です。
 旧日本脳炎ワクチンを接種見合わせていて規定回数を接種してないお子さんは早めに新日本脳炎ワクチンを接種しましょう。

子宮頸がんワクチン

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 ・ HPVウィルスの増殖を防ぐ効果があります。
 ・ 10才以上の女性が対象です。小児のうちに接種すると高い免疫が得られます。
 ・ HPVに罹患し、前ガン状態の異形成になっている女性に接種しますと、異形成は消失します。
 ・ 妊娠中の接種は控えましょう。
 ・ 卵アレルギーのある方は、ショックを起こすことがあるので注意が必要です。
 ・ 接種後 注射部位の「痛み」と「腫れ」と「発赤」がみられます。 
 ・ 接種をしても子宮がん検診は受けましょう。
 ・ 免疫は20年前後続くと考えられています。
 ・ 喫煙は免疫が下がるので、子宮頚がんにかかりやすくなります。タバコをやめてワクチン接種をするのが良いでしょう。

 

*接種スケジュール
    1回目接種~1ヶ月後に2回目接種~6ヶ月後に3回目接種となります。

小児細菌性髄膜炎 予防ワクチン

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その効果と導入後の課題

千葉大学 石和田 稔彦先生講演会

 

1.Hib(ヒブ)

①髄膜炎も起こしますが、急性喉頭蓋炎(こうとうがいえん)も起こします。
急性喉頭蓋炎になりますと、呼吸困難や吸気性のゼイゼイを起こし重症化します。

②薬剤耐性菌(お薬が効かない菌)が増えているのが問題です。

③基礎疾患がない健康なお子さんでも感染してしまいます。

2.Hib(ヒブ)ワクチン



①小児期のワクチン接種によりHibの感染症は減っています。
②Hibの髄膜炎のお子さんは、Hibワクチン未接種例に圧倒的に多くみられます。
③Hibワクチン導入後、肺炎球菌が髄膜炎の原因として浮上してきました。
④Hibの保菌者を減らすことが出来ます。

 



3.肺炎球菌



①Hibの感染症に比べて後遺症を残すことが多い特徴があります。
②肺炎球菌ワクチン未接種者のお子さんが肺炎球菌の髄膜炎になることが多いです。
③肺炎球菌ワクチンは、髄膜炎だけではなく普通の中耳炎や再発性中耳炎を減らすことが出来ます。
④肺炎球菌ワクチンは耐性肺炎球菌(お薬の効かない肺炎球菌)を減らす効果があります。
⑤肺炎球菌ワクチン接種による発熱は免疫獲得のための反応と考えるとよいでしょう。
⑥肺炎球菌を保菌していますと、肺炎球菌の感染症にかかるリスクが高くなります。
保菌者のお子さんは、保菌者になって1ヶ月程度の短期間で肺炎球菌の感染症を発症してきます。
⑦肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌の保菌を減らせることが出来ます。
⑧お子さんに肺炎球菌ワクチンを接種しますと、お子さんと同居している老人の方の肺炎球菌の感染も予防することが出来ます。
(つまり集団免疫効果があるのです。)

 



4.Hibも肺炎球菌もどちらもワクチンは、乳児期早期に開始して追加の接種もきちんと受けて、免疫を上昇させることが重要です。

 



5.Hibの髄膜炎にかかったお子さんは、むしろHibワクチンを接種した方が良いと考えられます。
何故ならHibの髄膜炎のお子さんはHibの髄膜炎になっても、その後のHibの抗体価が上昇しないことが多いためです。

 

ロタウイルス(ロタリックス内服薬)開始のお知らせ

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2011年11月21日(月)からロタウイルスワクチン(ロタリックス内服薬)の接種が日本でもできるようになりました。

ロタウイルスワクチンは乳幼児における急性重症胃腸炎のおもな原因である、ロタウイルス胃腸炎の予防手段としてとても有効です。

 

①ワクチンは飲むワクチンです。

②生後6週~24週の間に2回の服用になります。

③接種間隔は4週間以上をあけます。

④2回目の服用が生後24週を超える方は服用できません。

⑤1回の料金は14910円となります。

接種をご希望の方はご予約をお願いいたします。

ロタウイルス感染症を含む小児感染症とロタウイルスワクチン

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~大阪労災病院小児科 川村尚久先生講演会より~
ロタウイルス感染症は生後6ヶ月未満に多くみられる下痢と嘔吐の胃腸炎で白色の下痢がみられるのが特徴で、入院するケースが多い胃腸炎です。

 

~ロタウイルスワクチン(ロタリックス)2011年11月21日開始~

①アメリカではロタウイルスワクチンの接種によりロタウィルス感染症の患者さんが減少しています。

 


②生後6週から初回接種を開始して1ヶ月間の間隔をあけて2回目の種となります。

 


③重症のロタウィルスの感染症ではロタウイルスワクチンにより90%の患者さんの減少という有効性が著明にみられています。

 


④すべてのロタウィルス感染症でも80~70%は減少する有効性がみられます。

 


⑤ロタウイルスワクチンによる死亡例は日本だはみられていません。

 


⑥生後24週(6ヶ月)までに2回目の接種が終わるようにすることが大切です。

 生後24週過ぎにロタウイルスワクチンを接種しますと腸重積症を起こす確率が増えてしまうためです。 ですので生後24週過ぎでの赤ちゃんにロタウイルスワクチンは接種しないことが大切です。

 


⑦理想的なワクチンのスケジュールとしてはロタウイルスワクチンの初回接種は生後2ヶ月からスタートとしてこの時にヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンを同時に接種することが望ましいと思います。
2回目のロタウイルスワクチンは1ヶ月後の生後3ヶ月に同じようにロタウイルスワクチンとヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの同時接種となると良いと思われます。

新規細菌ワクチン

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国立病院機構 福岡病院

岡田賢司先生 講演会より

 

①肺炎球菌ワクチン接種児の死亡例は10万人接種のうち0.1人で海外の死亡例と比べて決して高いわけではありません。

 

②ヒブワクチン接種児の死亡例は10万人接種のうち0.04人でやはり海外の死亡例と比べて決して高いわけではありません。

 

③肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの接種開始後に肺炎球菌とヒブによる髄膜炎のお子さんの数がとても減りました。
ワクチンによる予防効果がかなり出ているのです。

 

④肺炎球菌による髄膜炎は生後6ヶ月から1才半が多く、ヒブによる髄膜炎は生後6ヶ月から1才が多いです。
生後6ヶ月までに肺炎球菌とヒブのワクチンを3回終了する必要があります。
このためには生後2ヶ月から肺炎球菌とヒブのワクチンの同時接種を始めることが一番良い方法となります。
ワクチンデビューは早めにしましょう。

予防接種の最近の話題

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*同時接種とスケジュールを中心に
日本赤十字社医療センター
 園部 友良先生講演会より

 

1.単独接種のデメリット

①免疫を得るのが遅くなるので大切なこどもを守れないことがあります。
②任意接種ワクチン接種後の有害事象は低い補償制度が適応されます。
③クリニックに何度も足を運ばなければならないのでお母さん(特に働いているお母さん)に大きな負担を強いることになります。

 

2.同時接時の有害事象について

 


①定期接種と任意接種の組み合わせで有害事象が起きた時には、定期接種の方で補償制度が受けられます。
②任意接種ワクチンを接種する際は、定期接種ワクチンと同時接種した方が補償制度が良くなりますので安全で安心となります。
例えば定期接種の麻疹風疹混合ワクチン(MR)を受ける時に、任意接種の「おたふくかぜ」や「水ぼうそう」のワクチンを同時に接種されますと有害事象が万が一起きてもMRワクチンの高い補償制度が適応になるのです。

 

 


3.スケジュール造りの基本

 


①任意接種・定期接種の区別なく重いもの、流行しているもの、VPD(ワクチンで予防できる病気)のワクチンを優先して接種しましょう。
必要性の高いものは月齢に達すればすぐに接種しましょう。
②定期接種でも流行が少なかったり、無かったりしているもの(例えばBCGやポリオなどです)は遅くしましょう。
③受けなければならないワクチン接種が増えているので、同時接種を基本に早く免疫をつけましょう。

 




4.新時代のワクチンスケジュール

 


①ワクチンの接種が多いので、同時接種をしないと早く免疫が出来ずVPDから守れません。
②生後2ヶ月からの開始と同時接種が常識になりますと、生後2ヶ月でロタウイルスとヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが同時接種が必要になってきます。

子宮頸がんワクチン(4価)ガーダシル

子宮頸がんの予防
~新しいHPVワクチン(ガーダシル)で得られること~
 ~佐賀大学 岩坂 剛先生講演会より~

 

1.子宮頸がんは~
   ①年間1万人の女性が発症しています。このうち半分の五千人ほどが亡くなっています。
    ②主に、20~30才代の患者さんの罹患率が増えていて、それに伴って死亡率も上昇しています。

2.HPV(ヒトパピローマウイルス)


①HPVの16型と18型が、子宮頚がんの原因の60%を占めています。
②性感染症である尖圭コンジローマでは、90%以上がHPVの6型か11型の感染が原因です。性的接触により感染します。
③母親が尖圭コンジローマの場合、出産時に赤ちゃんに感染してしまいます。そうすると赤ちゃんが再発呼吸器乳頭腫症を起こす事があります。
④皮ふにできる「いぼ」はHPVの1型か2型、7型の感染で起こります。
⑤外陰上皮内腫瘍や膣上皮内腫瘍はHPVの6型・11型・16型・18型の感染で起こります。
⑥HPVワクチンでHPV感染の60~70%を予防することができます。

 


3.尖圭コンジローマ
 90%以上はHPVの6型か11型が原因です。
 患者さんからパートナーへの感染により起こります。
 発症率は75%以上と伝染力がとても強い特徴があります。
 20~30才に多くみられます。

 


4.HPVと再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)
 妊婦さんが尖圭コンジローマを発症した場合に、出産時の母子感染により生まれてくる赤ちゃんが「再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)」を発症することがあります。
 乳頭腫(良性腫瘍)はHPVの6型と11型の感染が原因で、咽頭や喉頭にできやすい傾向があります。
 再発を繰り返すために手術による治療が必要になります。
 嗄声(声がかすれる)や気道に閉塞をおこし、死に至ることもあります。
 若年発症など予後不良で、4才までにRRPと診断されたお子さんの多くは年間4~6回の手術を必要とします。

 


5.若年性再発性呼吸器乳頭腫症(JORRP)
 18才未満にみられるRRPでHPV6型か11型の感染が100%みられます。
 母子感染が多く50~60%のお母さんに尖圭コンジローマがみられます。
 妊娠時に尖圭コンジローマを合併している場合のJORRPになる確率は妊娠時に尖圭コンジローマを合併していない場合の230倍と極めて高くなります。

 


6.子宮頸がんの二次予防
 子宮頸がんの健診率は先進国で60%を超えていますが、日本の健診率は24.5%と極めて低い状態です。
 ちなみに米国の健診率は83.5%と最も高くなっています。

 


7.子宮頸がんの一次予防
 ①HPVの6型と11型は性感染症をおこして16型と18型は子宮頸がんをおこしてきます。
 ②子宮頸がんの一次予防は子宮頸がんワクチンとなります。
  ワクチンの適応は9才以上の女子になります。
  成人女性は45才まで接種が可能です。

 


8.新しい子宮頸がんワクチン(4価ワクチン)
 ①ガータシルの予防効果は100~96.9%と高い特徴があります。
  ワクチン接種後は7ヶ月後に抗体が十分に増えてきます。

 


 ②子宮頸がんだけでなく、外陰上皮内腫瘍や膣上皮内腫瘍や尖圭コンジローマの予防が可能になります。

 


 ③HPVに過去感染した人で、今はHPVが検出できない状況の人には4価ワクチンは効果があります。

 


 ④HPV18型の抗体量が4価ワクチンでは5年後に少し低下してきますが、ワクチン接種後の4年後や7年後でも癌の病変がおきていないので、HPVの抗体の量が少なくても癌の予防効果があるのかも知れません。

 


 ⑤若年者に4価ワクチンを接種した方が抗体の上昇がよいことがわかっています。
  できるだけ若い時期にワクチンを接種するとよいことになります。

 


 ⑥中学生から高校生の初交経験率が上昇していますので、少なくとも中学1年生には接種しておくことがよいと思われます。

 


 ⑦4価ワクチンの主な有害事象は「注射部位の疼痛」です。

 


 ⑧子宮頸がんワクチンは従来型の2価ワクチン(サーバリックス)と新しい4価ワクチン(ガーダシル)があります。
  HPVの16型と18型の抗体価は2価の方が4価より高い傾向にあります。
  ただしこれは4価の方が癌の予防効果が2価より低いということではありません。
  注射部位の疼痛などの有害事象は2価の方が4価より高い傾向にあります。

 


 ⑨新しい4価のワクチンで得られないこととしては、
再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)を予防できるであろうと考えられています。
  HPVにおこりうる咽頭がんや喉頭がんの予防もできるであろうと考えられています。

 


 ⑩2011年9月15日から野田市におきましても公的助成が始まります。
野田市公的助成について
 9月14日(水)以前にガータシルを接種した場合には、助成の対象にはなりません。
 同じワクチンで3回接種を完了することとなっています。
 接種を開始している方が、別のワクチンを接種した場合は助成の対象となりません。

 

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