小児科における『現代っ子病』

アトピー性皮膚炎

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昔は少なかった病気ですが今や現代っ子の皮膚病の最もポピュラーなものです。

 重症のアトピー性皮膚炎が増えた事が目立ちます。また、以前は冬場に悪化するものが多かったのですが、最近は花粉症の時期に花粉の接触で顔だけ悪化するアトピー性皮膚炎も増えてきました。

 難治例では漢方薬の併用が有効の場合があります。

アトピー性皮膚炎で赤ちゃんの時に発症して、その後、アレルギー性鼻炎や気管支喘息になる例が増えています。

30年前のお子さんと今のお子さんは全く別人です。

その典型例が、小児科におけるお子さんの病気や症状と言えるでしょう。

昔のお子さんになくて現代っ子にある病気や症状はたくさんあります。

アレルギー性鼻炎

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近年著明に、小さなお子さんの花粉症が増えています。

早いお子さんですと生後3~6ヶ月からそのサインがみられます。

鼻水、くしゃみ、鼻閉、眼のかゆみが主な症状ですが、0才児では、鼻の中の面積が本来狭いため、鼻水が出るとすぐ鼻閉に移行することがみられます。

難治例では、漢方薬の併用が有効の場合があります。

アレルギー性結膜炎

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アレルギー性鼻炎のお子さんで目がかゆくなったり、涙目になったり、目が充血したりすることが主な症状です。最近のアレルギー性鼻炎ではアレルギー性結膜炎の目のかゆみの症状を訴えるお子さんが増えています。

難治例では、漢方薬の併用が有効の場合があります。

気管支喘息

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最近増えている気管支喘息は、ゼイゼイ、ヒューヒューというお子さんよりも朝方咳がひどい、夜間咳がひどい、咳がひどいと咳き込む、咳とともに嘔吐する、咳がひどくて眠れないなどの症状が多くみられます。また、走ると咳が出る、大きな声を出すと咳が出る、朝晩の気温差があると咳がでるといった症状も気管支喘息のサインです。

これらがありますと日常生活の質が低下してしまいますので、症状があれば早目に治療し、日常生活を改善することが大切です。

難治例では、漢方薬の併用が有効の場合があります。

食物アレルギー

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典型的な症状では、皮膚の症状があります。特定の食べ物を食べ、5~10分くらいで顔のまぶたが腫れてきたり、顔が全体的にむくんできたら食物アレルギーの可能性があると考えられます。

 アトピー性皮膚炎のお子さんは食物アレルギーが多いのではと心配されるお母様方が多いのですが、アトピー性皮膚炎がありましても皮膚の状態が良ければ食物アレルギーになるリスクはかなり下がります。食物アレルギー発症予防のためにも、アトピー性皮膚炎の外用治療は大切です。

 

 例えば、卵をまだ食べていないアトピー性皮膚炎の赤ちゃんがアレルギー検査で卵の反応が陽性だとした場合、これは真の卵アレルギーでなく、アトピー性皮膚炎の皮膚状態が良くないために皮膚に卵がふれて体内に侵入したためにおこった経皮感作という状態で、偽りの卵アレルギーといえるでしょう。アトピー性皮膚炎の皮膚状態が良くなれば卵は食べても大丈夫ということになります。

アナフィラキシー

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食物アレルギーのあるお子さんが食物を食べた後にみられる症状がアナフィラキシーです。皮膚の蕁麻疹や顔のまぶたの腫れや顔のむくみや皮膚が真っ赤になったりするのが最も多い症状です。他には気管支喘息発作や嘔吐や腹痛や下痢がみられます。

さらに症状が重くなって血圧低下や意識障害がみられた状態をアナフィラキシーショックといいます。アナフィラキシーのあるお子さんは、原因食物を食べないようにすることが重要です。学校給食などでは、食事制限が必要になります。最近はアナフィラキシーのお子さんが増えてきました。

脱毛症

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近年、患者さんが急増しているのが脱毛症です。

小児では、円形脱毛症のように丸く脱毛するお子さんや、葉っぱ状に脱毛するお子さんもみられます。また、脱毛部位が1ヶ所ではなく、数ヶ所と多発しているお子さんもみられます。

年令も、小さいお子さんは2才から脱毛症を発症します。さらに通常の脱毛治療が効かない難治例も出てきています。難治例では、漢方薬の併用が有効の場合があります。以前には、小児の脱毛症はとても稀でしたが、現在は多くみられます。

起立性調節障害症(OD)

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朝起きられない、めまいや立ちくらみがする、車酔いする、学校に行けないといった症状を示す起立性調節障害症(OD)が増えています。

通常の起立性調節障害症(OD)ですと、お薬が良く効きます。悩まず治療しましょう。

難治例では、漢方薬の併用が有効の場合があります。

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