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| おう吐と下痢 |
@おう吐
おう吐が見られる時には、少しずつ水分をとることが大切です。具体的には、スポーツ飲料やりんごの果汁のようなカロリーのあるものが望ましく、水やお茶のようなカロリーのないものは適していません。与え方は、一回量を少なめに、回数を多くするとよいでしょう。 おう吐の回数が6回以上になると、脱水症の心配が出てきますので、点滴治療が必要になります。原因が何であっても、お子さんにとってはおう吐そのものが、かなりのストレスになります。
A下痢
下痢が見られる時には、母乳はそのまま継続で構いませんし、ミルクも薄める必要はありません。下痢自体がカロリー不足と水分不足を引き起こすので、母乳もミルクもできればそのまま飲ませましょう。離乳食は、水のような下痢の時はお休みとなりますが、そうでなければカロリーと水分を補う意味で食べさせた方がよいことになります。下痢によって塩分の不足も起こりますので、特に塩分の多いお味噌汁の上澄みやスープを飲ませることで、下痢が早く改善します。 母乳やミルクを飲んでいないような幼児では、おかゆが嫌いなお子さんもいます。その場合は先ほどと同様に、普通のごはんを食べてもよいのです。食べないことより、食べてカロリーと水分と塩分をとった方がよいことになります。ただし幼児の場合は、脂っこい食事(ラーメン・焼きそば・カレー・ハンバーグなど)は、下痢の時には消化する力が低下しているので、避けた方がよいでしょう。 赤ちゃんや幼児の飲み物として、小さいお子さん用のスポーツ飲料(経口補水液)が、脱水予防に効果があります。経口補水液は、点滴治療に用いられる成分で作られた「飲むタイプの脱水予防治療薬」の働きを担っています。 おう吐がなくて口から水分をとれていても、下痢の回数が多いと脱水症になることがあります。これは仮に、口から100ml分の水分をとれても、同時に200ml分の下痢を起こすと、-100mlのロスということになり、脱水症になるわけです。
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| 新型インフルエンザ パンデミック時の対応 |
「新型インフルエンザ パンデミック時の対応」 千葉大 佐藤武幸先生 講演会より
タミフルよりリレンザは耐性ができにくいようです。 米国では60才以上の33%に新型インフルエンザウイルスに対する抗体(免疫がある)がみられましたが、日本では60才以上はほとんど抗体を持っていません。 新型インフルエンザワクチンは季節性インフルエンザには効果がなく、季節性インフルエンザワクチンは新型インフルエンザには効果がありません。 ですから新型インフルエンザワクチンと季節性インフルエンザワクチンの両方を接種したほうがいいでしょう。 日本では基礎疾患をもつ高齢者の死亡数が多いのに対して、若年層は少ない傾向にあります。
季節性インフルエンザは「喉」だけにウイルスが付着しますが、新型インフルエンザは「喉・気管支・肺」にウイルスがみられるのが特徴で、肺炎の合併症が多いです。
入院となる新型インフルエンザの基準としては @血液の酸素濃度が低いケース(呼吸が上手にできない状態) A呼吸の回数が1分間に30回以上のケース B意識状態に異常がみられるケース(例えば時間・名前・生年月日が言えないなど) Cインフルエンザのお薬を服用しても5日以上発熱が続くケース D5才以下のお子さんで小児科医が必要と認めたケース E脱水症状がみられるケース F6カ月未満の乳児のケース
1才未満の新型インフルエンザに感染したら、必ずタミフルを服用して治療しましょう。 ただし6カ月未満の乳児が感染したら入院治療をした方がよいでしょう。
「せき・くしゃみ・鼻汁」などで排出された新型インフルエンザワクチンは、2〜8時間後も付着した場所で生きていますので手洗いが重要となります。
新型インフルエンザはウイルスの排泄は発症後7日間と長いため発症後は隔離が必要になります。 潜伏期間は1週間と考えられていますので、同居の家族は1週間の発熱を注意する必要があります。 家庭では可能な限り寝室・食事を分けて接触しないようにしましょう。 @食器は洗剤で洗ってあれば共用でも感染はしません。 A洗濯物は一緒に洗っても洗剤を使用すれば感染はしません。 Bドアノブなどはアルコール消毒をして接触感染を防ぎましょう。 C次亜塩素酸などの家庭用漂白剤を400倍に薄めて消毒するのも効果的です。
体温が37.5℃以上ある場合は早めに休むことで集団感染を防ぐ効果があります。
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| 新型インフルエンザ対策の課題 |
〜けいゆう病院 小児科 菅谷憲夫先生講演会より〜
アメリカでは、インフル感染者がマスクをして周囲にうつさないようにすることが大切であると考えられています。
新型インフルは季節性インフルよりはるかに重症です。 小児は新型インフルにかかりやすく、成人はかかりにくい傾向にあります。
新型インフルの危険因子として @ぜん息などの慢性呼吸器疾患 A小児(特に2才未満の入院が多い) B妊婦 などが挙げられますが、じつは健康な小児や成人の入院が21%あります。
新型インフルの合併症として「ウィルス性肺炎」が挙げられていますが、実は「細菌性肺炎」の合併が増加している 事がわかってきました。 タミフルなどの薬を使わないと、第3〜5病日に重症肺炎を併発してきます。
「WHOの考えとして」 タミフルやリレンザを使用することにより、新型インフル患者の「重症化」と「死亡」を防ぐことが重要であり、さらに入院を減らし、 入院期間を短縮することが大切です。 「重症例」ではすべての患者をタミフルで治療することが原則です。(合併症の重症肺炎を防ぐには、リレンザではなくタミフルを使用すべきです) タミフルは新型インフルに対して、とても強力な薬で早期に開始すれば命が助かりますが、遅いと手遅れになりやすいです。
「軽症者」であっても、5才未満の幼児、高齢者、新生児や生後6カ月〜1才未満の乳児などのハイリスク群の方は全例治療が必要ですし、 健康な成人や小児であっても、すべての新型インフル患者に早期のタミフル、リレンザの処方が必要です。
新型インフルの重症例の40%以上は「健康な成人や小児」です。 発病当初に軽症と思われた方でも第4〜5病日から肺炎を合併して死亡するケースが多数報告されています。 新型インフルの患者さんは季節性インフルの患者さんと比べると、明らかに集中治療室に入る可能性が高いことが分かっています。 この中では、お子さんの入院が多いですが、高齢者は少ないようです。
新型インフルの重症入院患者のうち、集中治療室に入った患者さんはタミフルの開始が明らかに遅れています。 発症してから48時間以内にタミフルを投与していれば、このようなことは起こりません。 タミフルやリレンザは感染拡大を阻害し、病状の重症化を防ぐ薬であり、インフルが重症化してからの投与開始での効果は 疑問であり、遅くなってからの治療は効果がないと考えられます。
タミフルとリレンザは「予防投与」よりも「早期治療」がよいことになります。 予防投与で半量投与すると、ウィルスの耐性化を起こしやすくなります。 したがって、予防投与する場合、通常の量を投与しなくては重症化の予防にはなりません。
新型インフルウィルスは、迅速検査をした場合の感度が低いので、検査が陰性でも臨床的診断(発熱、悪寒、頭痛、全身倦怠感など)でインフルの可能性があれば、早期に治療を開始することが重要です。 日本では10代へのタミフルの投与が制限されていますが、10代でもタミフルの方がリレンザより効果があるとされています。
インフルエンザ脳症 小児で多く見られる傾向にあります。 ただし、新型インフルにはほとんどの人が免疫がないので、幼児だけでなく小、中、高校生でも脳症にかかる可能性があるので注意が必要です。 残念ながら、タミフルやリレンザの治療をしていても脳症の発生を抑えることはできません。ですので、新型インフルワクチンは基本的に小児には全員必要なのです。
新型インフルワクチンは「切り札」ではありません。 「切り札」は「タミフル」と「リレンザ」になります。
「外国産」の新型インフルワクチンは小児には使用できません。
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| お子さんのインフルエンザ脳症(日本経済新聞より) |
インフルエンザに感染したお子さんは、まれに「インフルエンザ脳症」になることがあり、命が助かっても知的障害など、後遺症が出るケースが多くみられます。 インフルエンザ脳症が疑われる初期症状には、次の3つがあげられます。 これらの兆候がみられたらすぐに病院を受診しましょう。
@意識障害 眠ったようになり、呼びかけや痛みに反応しない。(軽い場合はぼーっとしたり、ウトウトしたり)
Aけいれん 筋肉のこわばりや、ガクガクとした動き。1分程度のものから20分以上続くものもあります。
B異常行動 a 人を正しく認識できない(両親がわからない、いない人をいると言う。) b食物と食物でないものを認識できない。(自分の手をかむ、何でも口に入れる。) c幻視、幻覚を訴える d意味不明な言葉を話す、ろれつがまわらない。 e理由もなく怯える、恐怖を訴える。 f急に怒りだす、泣き叫ぶ、ニヤリと笑う、大声で歌いだす。
インフルエンザ脳症は熱が出始めて1〜2日目の発症初期に起こりやすい傾向があります。 季節性インフルエンザの脳症は主に1〜3才でしたが、新型インフルエンザの脳症は7才を中心に発症しています。
インフルエンザ感染時、異常行動やけいれんは小児では頻繁に起こり判断が難しいのですが、目安になるのは症状の持続時間になります。 けいれんは10分以上、異常行動もいつまでも止まらないようなら病院を受診しましょう。
「ボルタレン」「ポンタール」「アスピリン」などの解熱剤は効果が強く、脳症を悪化させることがあるので、小児には「アセトアミノフェン」がすすめられています。
新型インフルワクチン接種は、打てば確実に感染を防げる性質のものではありませんが、脳症を含め重症例の発症を抑制する効果が期待されています。 お子さんはなるべくインフルエンザワクチンを受けておいた方が良いと言われています。
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| 新型インフルエンザに関するQ&A |
〜厚生労働省ホームページより〜
・新型インフルエンザとは何ですか?
新型インフルエンザとは、季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なるインフルエンザであって、一般に国民が免疫を獲得していないことから、全国的かつ急速なまん延により国民の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるものをいいます。 今般、メキシコや米国等で確認された新しいインフルエンザ(H1N1)を感染症法第6条第7号に規定する新型インフルエンザ等感染症に位置づけ、感染の拡大を防止す様々な対応が国際的な連携のもとに始められています。
・新型インフルエンザの症状などについて教えてください。
新型インフルエンザの症状は、突然の高熱、咳、咽頭痛、倦怠感に加えて、鼻汁・鼻閉、頭痛等であり季節性インフルエンザと類似しています。ただし、季節性インフルエンザに比べて、下痢などの消化器症状が多い可能性が指摘されています。
・新型インフルエンザは季節性インフルエンザよりも重症化しやすいのですか。
ほとんどの方が軽症で回復しています。 ただし、持病がある方々のなかには、治療の経過や管理の状況によりインフルエンザに感染すると重症化するリスクが高い方がいます。特に次の持病がある方々は、手洗いの励行、うがい、人混みを避けるなどして感染しないように注意してください。また、周囲の方々も、感染させないように配慮するようにしましょう。
慢性呼吸器疾患 慢性心疾患 糖尿病などの代謝性疾患 腎機能障害 ステロイド内服などによる免疫機能不全
さらに、次に該当する方々についても、インフルエンザが重症化することがあると報告されています。感染予防を心がけ、かかりつけの医師がいる方は、発症時の対応についても相談しておきましょう。
妊婦 乳幼児 高齢者
・新型インフルエンザの感染はどのように広がりますか。
新型インフルエンザは、ほとんどの方が免疫を持っていないため、通常のインフルエンザに比べると、感染が拡大しやすく、多くの人が感染することが考えられます。 新型インフルエンザの感染経路は通常のインフルエンザと同様で、咳やくしゃみとともに放出されたウイルスを吸い込むことによっておこる飛沫感染と、ウイルスが付着したものをふれた後に目、鼻、口などに触れることで、粘膜・結膜などを通じて感染する接触感染が考えられています。
・新型インフルエンザは環境中でどれくらい生きていられますか。
ウイルスは細菌と異なり、生物の中でのみ増殖するため、環境中では状況によって異なりますが、数分間から数時間内に感染力を失うと言われています。しかし、環境中でどれくらい生きているのかといった科学的なデータは一定ではありません。 ただし、通常の季節型インフルエンザウイルスで考えても宿主となるヒトがいない状況で生き続けることは困難です。インフルエンザウイルスは、飛沫感染(咳・くしゃみをあびる)や接触感染(感染したヒトが触ったドアノブなどを直後に触り、その後に口を触り口腔内に入るなど)で感染します。
・新型インフルエンザを予防するにはどうしたらいいのですか。
ウイルス感染を予防のためには、手洗い・うがいをしっかりすることが大切です。 手洗いは、外出後だけではなく、可能な限り、頻回に行いましょう。石けんを使って最低15秒以上行い、洗った後は清潔なタオル等で水を十分に拭き取りましょう。 また、ウイルスが粘膜を通して感染するため、極力鼻や口などを触らないようにしましょう。 咳、くしゃみの際の「咳エチケット」も感染防止の上では大切です。咳やくしゃみ等の症状のある人には必ずマスクをつけてもらいましょう。
・集会やスポーツ大会は、中止しなければならないのですか。
集会やスポーツ大会についての、一律の自粛要請は行われていません。感染の広がりを考慮して開催を決定するとともに、病み上がりや体調不良気味、発熱症状のある方には参加や感染を遠慮してもらうように徹底して呼びかける、人と人が近い距離で接触しないようにするなど、運営方法を検討してください。
・必ずマスクを着用する必要がありますか。
マスクは、咳やくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされています。咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクをつけましょう。 一方で、予防用にマスクを着用するのは、混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられますが、屋外などでは、相当混み合っていない限り着用する効果はあまり認められていません。 咳や発熱などの症状のある人に近づかない、人混みの多い場所に行かない、手指を清潔に保つといった感染予防策を優先して行いましょう。
・N95マスクの性能がよいと聞いたのですが。
N95マスクを使用する際にはとフィットテストなどの事前準備が必要であり、一般の方の使用にはむいていませんので、厚生労働省は推奨していません。
・熱が出たらどうすればよいのですか。どういう症状がでれば新型インフルエンザに感染したか疑うべきですか?
38℃以上の発熱があり、咳や咽頭痛等の急性呼吸器症状を伴う場合にはインフルエンザに感染している可能性があります。また、インフルエンザに感染している方との接触歴があるなども、感染を疑う上での参考になります。ただし、症状で新型インフルエンザと季節性インフルエンザを見分けることはできないと言われています。 なお、持病のある方々など、感染することで重症化するリスクのある方は、なるべく早めに医師に相談しましょう。 また、もともと健康な方でも、以下のような症状を認めるときは、すぐ医療機関を受診してください。
(小児) 呼吸が速い、息苦しそうにしている 顔色が悪い(土気色、青白いなど) 嘔吐や下痢が続いている 落ち着きがない、遊ばない 反応が鈍い、呼びかけに答えない、意味不明の言動がみられる 症状が長引いて悪化してきた
(大人) 呼吸困難または息切れがある 胸の痛みが続いている 嘔吐や下痢が続いている 3日以上、発熱が続いている 症状が長引いて悪化してきた
・どのような症状が出たら医療機関に相談すべきでしょうか(脳症を念頭において回答作成)
持病のある方々など、感染することで重症化するリスクのある方は、なるべく早めに医師に相談しましょう。 また、もともと健康な方でも、次のような症状を認めるときは、すぐ医療機関を受診してください。
(小児) 呼吸が速い、息苦しそうにしている 顔色が悪い(土気色、青白いなど) 嘔吐や下痢が続いている 落ち着きがない、遊ばない 反応が鈍い、呼びかけに答えない、意味不明の言動がみられる 症状が長引いて悪化してきた
(大人) 呼吸困難または息切れがある 胸の痛みが続いている 嘔吐や下痢が続いている 3日以上、発熱が続いている 症状が長引いて悪化してきた 医療機関を受診する前に、必ず電話で連絡をし、受診時間や入り口等を確認してください。受診するときは、マスクを着用し「咳エチケット」を心がけるとともに、極力公共の交通機関の利用を避けてください。
・新型インフルエンザにかかったとおもったら、どの医療機関を受診すればよいですか。
(発熱患者の診療をしている医療機関がどこにあるかわからない方) 保健所などに設置されている発熱相談センターに電話して、どの医療機関にいけばよいか相談しましょう。
(発熱患者の診療をしている近隣の医療機関がわかっている方) 発熱患者の診療をしている医療機関に電話をして、受診時間などを聞きましょう。
(慢性疾患などがあってかかりつけの医師がいる方) かかりつけの医師に電話をして、受診時間などを聞きましょう。
(妊娠している方) かかりつけの産科医師に電話をして、受診する医療機関の紹介を受けましょう。産科医師が紹介先の医師にあなたの診療情報を提供することがあります。
(呼吸が苦しい、意識がもうろうとしているなど症状が重い方) なるべく早く入院施設のある医療機関を受診しましょう。必要なら救急車(119)を呼び、必ずインフルエンザの症状があることを伝えましょう。
医療機関を受診する前に、必ず電話で連絡をし、受診時間や入り口等を確認してください。受診するときは、マスクを着用し「咳エチケット」を心がけるとともに、極力公共の交通機関の利用を避けてください。
・新型インフルエンザの診断方法を教えて下さい(医療機関でPCRをされなかったが大丈夫か)
新型インフルエンザ感染が疑われるのは、38℃以上の発熱があり、咳や咽頭痛等の急性呼吸器症状を伴う場合であって、迅速診断キットにおいてA型が陽性の場合や、医師が臨床症状などからインフルエンザ感染が疑われ、かつ地域において新型のインフルエンザが流行していることが明らかな場合などがあります。 確定診断のためのPCR検査は、こうしたインフルエンザ様症状を呈する者の中で、「重症化するおそれのある患者(入院治療するなど、治療選択に際して確定診断の必要を医師が認める者)」及び病原体定点医療機関を受診した患者に対して行われます。 PCR検査が行われなかった場合でも、医師の判断により適切に治療が行われますので、ご安心ください。
・新型インフルエンザの治療法について教えてください。
主な治療法は抗インフルエンザウイルス薬(タミフル・リレンザ)の投与です。これらの薬は、医療機関等において医師が必要と認める場合に処方されます。また、症状を緩和させる目的で、解熱薬や去痰薬、鎮咳薬などが処方されます。妊婦や乳幼児に対する処方については、副作用のリスクを見極めながら、医師が投与の判断をすることになっています。
・新型インフルエンザの感染者が自宅での治療となった場合、家族はどうすればよいのですか。
患者はなるべく家族とは別の個室で静養することとし、マスクの着用や「咳エチケット」を心がけてもらう 手洗い、うがいをてっていし、マスクを着用する 患者の看護や介護をした後は必ず石けんによる手洗い、またはアルコール製剤による消毒をする をお願いします。
・今回の新型インフルエンザは、今後病原性が変化する可能性はあるのですか。
ウイルスがどのように変異するかを予測することはできませんが、インフルエンザウイルスは変異が早いという特徴があります。そこで、厚生労働省では今後も病原性が変化する可能性も踏まえたサーベイランス体制を構築しています。
・今回の新型インフルエンザの病原性は季節性インフルエンザと同等という報道がなされていますが、心配しなくてよいということですか。
現時点では、ウイルスの感染力やウイルスがもたらす病原性等について未解明な部分がありますが、今回の新型インフルエンザについては、季節性インフルエンザと同様に感染力が強いものの、多くの患者が軽症のまま回復しているとされています。一方で、糖尿病や喘息等の基礎疾患がある方等を中心に重症化する例が報告されています。 また、ほとんどの方は新型インフルエンザに対する免疫がないことから、慎重に対応する必要があります。
・通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。
例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。 国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)〜1818(2005年)人です。また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25〜50万人、日本で約1万人と推計されています。
・新型インフルエンザのハイリスク群について教えてください。
新型インフルエンザでは「慢性肺疾患(喘息、慢性閉塞性肺疾患=COPDなど)、免疫不全状態(自己免疫疾患など)、慢性心疾患、糖尿病、肥満、妊娠、重症筋無力症など」の方は重症化しやすいと報告されています。
(インフルエンザのハイリスクとなる持病) 慢性呼吸器疾患 慢性心疾患 糖尿病などの代謝性疾患 腎機能障害 ステロイド内服などによる免疫機能不全
(インフルエンザが重症化することがあると報告されている方々) 妊婦
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| 溶連菌感染症 |
こどもたちの発熱の中で、ポピュラーな病気です。 典型的なケースでは、発熱、イチゴ舌、発疹を おこしますが、近頃のケースでは下痢や腹痛や 嘔吐や悪心などの胃腸の症状が目立つ場合や 咳がひどくなり、喘息や咳喘息の発作が悪化 したようにみられる場合も多くあります。
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綿棒を使ってのどをこすって検査キットで調べると 10分〜15分で感染しているか否かすぐに判定できます。 昔は診断するのにとても時間がかかり、治療も遅れることが多く、重症化して心臓に障害を起こすリウマチ熱や急性糸球賢炎などを起こしたケースが多くありました。 |
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しかし、現在は検査キットのお陰で、治療がとても早くスタートすることが出来るようになり、重症化するケースは現在ほどんど見られません。
治療は適切な抗生剤を10〜14日間内服して、 内服終了後4週間後に尿検査が必要となります。 これは病気がなくなった後に、症状の全くない 賢炎(溶連菌感染後賢炎)を併発することがあり、 必ず尿検査が欠かせません。
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| 「とびひ」と「リンデロンVG軟膏」 |
最近ですが、「とびひ」が治らないと言って来院されるお子さんが目立ちます。その中でよく見られるのは、「とびひ」にステロイドの軟膏である「リンデロンVG軟膏」が処方されていて、塗っているお母さんが多いのです。 「リンデロンVG軟膏」には、「G」という名前のとおり、抗生剤のゲンタシンが入っていますが、現在の「とびひ」には、このゲンタシンはほとんど効きません。さらにステロイドのぬり薬のリンデロンが入っていますので、バイ菌感染である「とびひ」に使用しますと、改善するどころか悪化させてしまいます。 適切な「とびひ」の抗生剤のぬり薬がありますので、これを塗りながら、適切な抗生剤の飲む薬が必要になります。 難治の「とびひ」では、1種類では効果が弱いので、2種類の飲む抗生剤が必要です。
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| 「とびひ」と「アトピー性皮膚炎」の関係 |
「とびひ」は皮膚の表面にできた傷口から黄色ブドウ球菌や連鎖球菌が入り込んで形成される皮膚の細菌感染です。 年間を通して見られますが、夏の暑い時期は特に多く見られます。 健康なお子さんの皮膚の表面には黄色ブドウ球菌は見られませんが、アトピー性皮膚炎のお子さんの皮膚の表面には黄色ブドウ球菌が付着していることが多いです。 重症のアトピー性皮膚炎ほど、その黄色ブドウ球菌の量は増えていきます。(とびひになりやすい。) 皮膚の表面に黄色ブドウ球菌がないお子さんより、あるお子さんの方がアトピー性皮膚炎の発症率が高くなります。
お母さんにアトピー性皮膚炎の既往があると、生後6か月での赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の発症率は高くなります。 皮膚の表面に黄色ブドウ球菌が見られると、皮膚の痒みを増やして乾燥化を悪化しアトピー性皮膚炎も増悪します。 保湿剤は皮膚の表面の黄色ブドウ球菌が黄色ブドウ球菌の繁殖を抑えてアトピー性皮膚炎の悪化を抑制します。 入浴も同じ効果があります。 |
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| じんましん |
突然、赤色にもりあがってふくれた発疹がかゆみといっしょに出現するものです。原因の多くは不明なものが多いですが、食物やお薬、溶連菌感染症が原因になることがあります。 治療はかゆみ止めのお薬をのむことです。また発疹が消えるのでまで、お風呂に入らないことです。温めると、じんましんはなかなか消えません。 かゆみ止めのお薬は、眠気がほとんど出ないものもあります。以前のような眠気の心配はいりません。基本的に、ぬり薬の効果は補助的なものとなります。
小児のじんま疹における飲み薬の上手な使い方
@ お子さんのじんま疹にはかゆみ止めの飲み薬がよく効きます。じんま疹が 出たらなるべく早く飲み始めるのが「第一のコツ」です。 食物アレルギーによって起こるじんま疹やアナフィラキシーの症状、原因がわからないお子さんのじんま疹にもよく効きます。
A 小児では、眠気や集中力の低下、けいれんの誘発といった副作用の少な い、新しいタイプのお薬をえらぶことも重要です。 これが「第二のコツ」です。
B お子さんによってはじんま疹のお薬を使用しても改善されない、難治性の 小児慢性じんま疹もあります。 このようなお子さんには新しいタイプのかゆみ止めに加え、本来はぜん息に使われるキプレスというお薬を併用すると改善することがあります。 これが「第三のコツ」です。 |

| 咳 |
乾いた咳と湿った咳 乾いた咳は、たんのからまない咳で、主にぜん息にみられます。 湿った咳は、たんのからむ咳で、主にばい菌感染による気管支炎にみられます。
病気によって、咳の症状に違いがあります。
@ぜん息発作 ぜん息では、咳き込んでおう吐したり、夜間や早朝に咳がひどくなる傾向があります。通常のぜん息は、息を吐く時にゼイゼイ・ヒューヒューと音がして息苦しくなりますが、咳ぜん息ではこれが見られず、ひどい咳だけが主な症状です。
A百日咳 百日咳では、咳き込んだ後、息を吸う時に笛のようなヒューという音が出たり、短い咳こみが連続して突然起きる「発作性」のものがあります。百日咳のみの感染の場合は発熱はみられません。 赤ちゃんは無呼吸発作からけいれん、呼吸停止につながるケースもあるので注意が必要です。赤ちゃんで咳がなかなか止まらなかったり、2週間以上続くようなら百日咳を疑ってみましょう。 ぜん息の薬では効果がありません。 最近では成人でも感染する方が増えてきました。子供のときに接種した三種混合ワクチンの効果が成人になるまで持続しない可能性が指摘されています。
Bマイコプラズマ感染症 幼児以上にみられ、百日咳のように咳がひどく2週間以上続くことが多いのですが、息を吸ったり吐いたりする時にヒューという音はみられません。発熱がある場合とない場合があります。発見が遅れるとマイコプラズマ肺炎になることもあります。 ぜん息のお子さんが感染するとぜん息も悪化します。
C溶連菌感染症 咳がひどくなりますが、特にぜん息のお子さんに感染しますとぜん息が急速に悪化します。発熱はある場合とない場合があります。幅広い年齢で感染がみられます。
D副鼻腔炎(ちくのう症) 副鼻腔があると咳が長びくことがあります。この場合、長期ののみ薬が必要になります。咳以外に、鼻づまり、鼻汁、いびき、睡眠中の無呼吸、常に鼻をこすっているなどが見られるのも特徴的です。
E急性鼻炎(鼻かぜ) 鼻かぜで鼻水が多いと、これがのどの方にまわり結果として咳が出ることがあります。赤ちゃんによくあるケースです。
Eアレルギー性鼻炎(花粉症) 鼻とのどがつながっているため、花粉症がひどいと咳が出ます。鼻水がのどにまわって出るものと思われます。花粉症の治療で改善します。
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| 発熱 |
お子さんの体温が37、5゜C以上の場合を発熱といいます。
「注意が必要な発熱」は、次のようなものがあります。
@元気がない A顔色がよくない Bぼーっとしている Cおしっこの量がいつもより少ない D水分をとりたがらない Eおでこを触ると熱いのに、手足がやけに冷たい (紫色) F頭痛を強く訴える G吐き気が強い、または頻回におう吐している H夜、高熱で眠れない Iけいれんしている J咳がひどく眠れない、または咳き込んでおう吐してしまう K耳だれが多い L機嫌がやけに悪い M胸の痛みが強い N呼吸が苦しい Oお腹の痛みが強い P血液の混じった便が出る Q出血したような発疹が皮膚に多数見られる
上記の場合には、細菌やウイルスが体のどこかに侵入して症状を出している可能性がありますので、なるべく早急に小児科を受診する必要があります。 逆に上記の@〜Qのような症状を伴わない元気な発熱のお子さんは、様子を見てよい場合があります。 (千葉県では「こども急病電話相談」があるので、「#8000」に電話をかけて相談してみるのもよいでしょう。
「本当に熱がない?」 よくお母さん方は、お子さんの発熱について、「夜は熱が出るけれども、朝と昼は熱がないんです。」と言われることが多いのですが、このようなケースは、「発熱がある」と考えなければいけません。お子さんの熱が下がったということは、朝も昼も、そして夜も発熱がみられない事を意味しています。夜間だけの発熱で、昼は元気であっても、この状況が長く続く時には、お薬の治療が必要になるのです。何らかの病気の原因があって、結果として初めて発熱が見られるのです。
「解熱剤の使い方」 発熱時の解熱剤は、38、5゜C以上の発熱があり、元気がなかったり、夜眠れなかったりしたら、使ってあげましょう。1゜Cでも0、5゜Cでも熱が下がると、お子さんは楽になります。逆に発熱がみられても、元気があってニコニコしている時や、夜よく眠れる時は、使わずに様子をみてもよいでしょう。小児用の適切な解熱剤であれば、どの病気でも使用は可能です。
「熱性けいれんの既往があるお子さん」 熱性けいれんを以前におこしたお子さんは、37、5゜C以上の発熱がみられたら、熱性けいれんの予防治療の坐薬(ダイアップ)を1個挿入します。その後、8時間後に再度同じ坐薬を1個挿入します。こうして2回使用すると、熱性けいれんがおこりやすい、発熱後48時間以内の熱性けいれんの予防ができます。熱性けいれんのお子さんでは、この2回目のダイアップ坐薬を使用した後、30分経過すれば初めて解熱剤が使えるようになります。発熱して間もない時期で、ダイアップ坐薬の予防をせずに解熱剤を使うと、熱が下がって再び熱が上がった時に熱性けいれんをおこしやすくなるので、注意が必要です。
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| 脱水症 |
脱水症には、点滴治療が不可欠です。 子供の体の中には、大人と比べて多くの水分がたくわえられています。脱水症とは、おう吐したり、下痢が頻回だったり、食欲がなかったりして水分がとれないような時に、子供の体の中にあるべき水分量が著しく減少して、いろいろな症状が出てくる状態をいいます。 @元気がない、ぼーっとしている、寝ていることが多い A普段よりおしっこの回数や量が少ない B顔色がよくない C口の中が乾燥している (元気な子供の口の中は、かなり湿っているものです) D唇が乾燥している Eお腹がへこんでいたり、お腹にしわがいっぱいできている (元気な子供のお腹は、カエルのように突き出しているものです) F手足が冷たい G手足の色が紫色である H赤ちゃんの頭のてっぺんにある大泉門という骨のない部分がへこんでいる(元気な赤ちゃんでは平らです) Iけいれんがみられる 脱水症は、放置しておくと症状が進行するばかりで、改善はしません。脱水症がみられたら、できるだけ早く点滴治療(血管にチューブを入れて、直接体に水分補給をする治療)が必要となります。子供は短時間に発症するので、早期に見つけて、早期に治療が必要です。 脱水症に伴って、体の中の血糖値が下がる低血糖症や、ナトリウムの値が下がる低ナトリウム血症がおこると、場合によっては「けいれん」をおこすことがあります。特に低血糖のけいれんは、脳のダメージが大きいので、すみやかに点滴からのブドウ糖の投与が緊急に必要となります。
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| 写真提供・「ゆうかり医療療育センター 社福」の本廣 孝先生」 |
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| 水いぼ |
伝染性軟属腫といって、円形のきれいな形をした 小さな発疹が体にできるものです。 伝染軟属腫ウィルスが皮膚に感染をおこしているわけですが、治療はトラコマ摂子という特殊なピンセットでつまみとることが一番早く治ります。 つまみとる時に、こどもが少し痛がりますが、 その他の治療に比べて再発が少ない最も有効な方法です。理想的には「5ヶ以内」と発疹の数が少ないうちにとることがこどもの痛みを小さくすることになります。
痛みのない方法としては、お風呂上りにイソジン液を水いぼ部分にぬり、「たこ」の治療で使うスピール膏を水いぼ部分より小さく切っていぼに貼り、絆創膏で固定します。これを毎日しますと一週間くらいで水いぼがやわらかくなるので、その後はイソジンだけ をぬっていきます。そうすると2〜3週間後には治ります。 ただしこの方法で改善しない場合は、ピンセットで取ることになります。 |
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| いぼ |
じんじょう性ゆうぜいといって、いぼのウィルスが 皮膚に感染をおこして出来るものです。治療は液体窒素で発疹の部分を冷却するだけですみます。 これをいぼがなくなるまで、月に3回程度行います。 発疹は結構硬く、発疹の中心部に黒い斑点(出血班)がみられるのが特徴です。20年前のこどもには、いぼはみられませんでしたが、現代っ子は手の指、足の指、足の裏側などに多く見られます。
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