診療案内

喘息(ぜんそく)

ぜんそく発作・・・このような兆候があったときは注意しましょう。

 

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「ぜんそく」という病気は主に二つの経過に分かれます。

まず第一は、ぜんそく発作といって空気の通り道である気管支が狭くなり、空気が出入りしにくくなり、呼吸がしづらくなる症状があります。

発作のときには気管支が狭くなることで吸い込んだ空気を充分に吐くことができないためにゼイゼイ、ヒューヒューという音がしたり、胸の肋骨や鎖骨の上やのどのところがへこんで呼吸をずる陥没呼吸をしたり、激しい咳になったり、咳込んで嘔吐したり、咳がひどく眠れない状態になったり、機嫌が悪くなったり、肩に力をいれて呼吸をする努力性呼吸になったりします。

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咳が夜間や早朝にひどくなったりするのに
昼間は咳はあまり出ないで上記のような症状(ゼイゼイ、
ヒューヒューなど)みられないものを咳ぜんそくといいます。
これもぜんそくの中に含まれます。

発作のときには気管支をひろげるお薬(β2刺激薬)を使う事が必要ですが、最も症状の改善が早いのはβ2刺激薬の吸入をすることです。 これはクリニックにありますので、来院していただければ早く呼吸を楽にする事が出来ます。呼吸が楽になったら、その後からぜんそくのお薬の開始が必要になります。 ぜんそくのお子さんでは、β2吸入剤の早めの使用が大切です。 咳の出始めの時から気管支を拡げるβ2吸入剤の吸入をするとよく効きます。クリニックでこのお薬を用いての吸入治療をするのが一番良いのですが、すぐに来院できない夜中や旅行先では携帯用のβ2吸入剤がありますので常備しておくとよいでしょう。咳が出始めて「ぜんそくの始まりかな?」と予感がしたら、すぐに吸入を開始するのがベストです。

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主に用いられるのは、β2刺激薬(気管支を広げるお薬)のテープをお子さんの背中に貼ることが簡単な治療でず。これに加えてロイコトリエン拮抗薬を内服するのが良いでしょう。

はじめの症状が重ければ最初から気管支の炎症をおさえて、気管支の炎症の改善をはかるステロイド吸入薬を使用しても良いでしよう。

近年はステロイドの吸入薬を早期に開始することでぜんそくの悪化を防ぐことが出来る事が分かっています。

乳児ぜんそくの特徴 乳児ぜんそくには特徴があります。 ①2才未満でぜんそく発作が初めて起こります。 ②アトピー性皮膚炎・食物アレルギーを合併することがあります。 ③家族にアレルギー(ぜんそく)が見られます。 ④血液検査で「ダニ」にアレルギーが見られます。 ⑤血液検査で「好酸球」という検査数値が高くなっています。 ⑥治療すると改善しますが、早期に治療が中止されてしまうケースがあり、  本来必要な治療が継続されないことがしばしば見られます。    大切なのは、継続的な治療を、早期に開始することです。

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5才以上のぜんそくのお子さんの場合には、β2刺激薬(気管支を広げるお薬)の吸入タイプもあります。

ぜんそく症状が重い時には、ステロイドの吸入薬で気管支の炎症をおさえて、さらにβ2刺激薬の吸入薬で狭くなった気管支をひろげるお薬が別々に必要でしたが、最近この両者をひとつの吸入器にまとめたものが使用できるようになりました。

ステロイドの ステロイドの吸入薬とβ2刺激薬の吸入を別々に吸入するよりも、

ひとつの吸入器で合剤になった新しい吸入薬のほうがより一層ぜんそくの症状改善に早期に効果がでるということがわかってきました。

今後はこの合剤がぜんそく治療の主流になってくるものと思われます。

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第二はぜんそく発作が落ち着いてきたときに何が必要かということになります。

軽症であれば2週間程度のぜんそくの炎症をおさえる抗ロイコトリエン拮抗薬と気管支をひろげるβ2刺激薬のテープなどで大丈夫ですが、発作を何度も繰り返すお子さんやぜんそく発作で点滴治療が必要だったお子さん、ぜんそくでの入院のエピソードがあったお子さんでは少し長期にお薬が必要になります。具体的には上記の治療にステロイドの吸入薬が追加となります。

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ぜんそくは発作の症状がない状態でも、肺の中の気管支では慢性の炎症が継続して起こっている事が多いので、この炎症をおさえて気管支を正常化するために主に効果があるのが吸入ステロイド薬です。

 

少しだけ治療してぜんそく発作が起き、再び少しだけ治療してぜんそく発作が起きるという状況を繰り返していきますと、気管支の慢性の炎症が進行して気管支の壁が厚くなり、治りにくい状態となります。

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ですからぜんそくのお子さんで発作が小さくても発作の回数が多い方では
症状がない時でもぜんそくの治療が必要になるわけでず。

ぜんそく発作が吸入薬や…
ぜんそく発作が吸入薬や飲み薬でも改善しない場合は
ステロイドと抗生剤の入った点滴治療が一時的に必要
となります。
吸入ステロイドはあくまで気管支の炎症をおさえるもので
すので、ステロイドの内服と違って、全身の副作用の心配はありません。ステロイドの吸入をしていても、身長が伸びないといった成長障害がおこることはこれまでの研究でも問題がないことが証明されています。

ぜんそくの治療をしていても発作が多い時には必ず原困があります。

①感染症がある場合

前述したとおりですが、溶連菌感染症やインフルエンザの感染やマイコプラズマの感染を合併している時にはこれらの病気の治療を同時に必要とします。

発作が多い時にはこれらの感染症の合併がないか考えましょう。

②慢性副鼻腔炎(ちくのう症)がある場合

ちくのう症があるとぜんそく発作はよくなりません。
ちくのう症合併例ではちくのう症の治療をすると劇的にぜんそく発作がよくなります。

ぜんそくのお子さんは鼻の病気の合併症が多いので注意が必要です。
いびきをかくとか鼻がよく出ているケースは、ちくのう症の合併がないか考えましょう。

③胃食道逆流症(GERD)がある場合

口から食べた食物は食道を通って胃に到達します。

この流れは一方通行になっているのが普通のお子さんなのですが、まれにこの一方通行がうまくいかず、胃に入った食物が食道を通り、逆流して気管支に入り込んでぜんそくのような咳になることがあります。

このケースでは、胃食道逆流症の治療をしないと咳は改善しませんし、ぜんそくの治療は効きません。

④ストレスがある場合

ぜんそくの治療をしていて、感染症もちくのう症もなく、胃食道逆流症もない場合は、お子さんに何らかのストレスがかかっているのが原因のケースに考えられます。
本人が嫌がっていることがないか確認が必要です。


あるぜんそくの女の子は小学6年生でしたが、ぜんそくが良くならないと言って来院されました。ぜんそくの治療を開始して合併症の確認をしても原因は見当たらず、ぜんそくが良くなりません。
ある時、女の子と私だけで二人で話をしてみました。

するとその女の子はピアノの習い事をしているのがとても嫌だけれども、お母さんに言えないと訴えました。

というわけで、お母さんにその内容を伝え、ピアノの習い事を止めてもらうと途端にぜんそくの症状は消えました。
もちろんぜんそくのお薬も必要なくなりました。年齢の大きな小学生ではストレスに関する治療も必要です。しょう。

⑤アレルギー性鼻炎がある場合

ぜんそくのお子さんにはアレルギー性鼻炎の合併が多くみられます。
お母さん方は「この子は鼻水が出始めるとぜんそくがでるわ」とよく言われます。

ぜんそくのお子さんは鼻炎の症状が先に出て後からぜんそくが出ることが多いのです。
アレルギー性鼻炎がある場合はアレルギー性鼻炎の治療を同時にするとぜんそくがよくなります。

⑥アトピー咳嗽

ぜんそくの症状によく似ていますが、ぜんそくのお薬は全く効きません。

ぜんそくには使用されないアレルギーのお薬が著効します。

⑦お天気

寝不足、お疲れ(お出かけ、旅行、車での長時間の移動)などがあるとぜんそく発作がおきます。


子供も大人と一緒でお疲れは禁物です。移動が長い時にはまめに休憩をとりましょう。無理なスケジュールは避けましょう。

⑧お疲れ

寝不足、お疲れ(お出かけ、旅行、車での長時間の移動)などがあるとぜんそく発作がおきます。


子供も大人と一緒でお疲れは禁物です。移動が長い時にはまめに休憩をとりましょう。無理なスケジュールは避けましょう。

⑨運動

運動するとぜんそくが出るお子さんがいます。

運動誘発性ぜんそくといって、運動すると肺と気管支に負担をかけぜんそく症状が出るものです。
ぜんそくの治療をしていても運動で発作が出る場合は一時的に運動を軽めに制限しないといけないケースがあります。
多くは年長児に見られます。

⑩喫煙

家族の方の喫煙はぜんそくの原因となります。
お子さんの近くと過ごされる部屋での喫煙はさけましょう。

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